新型コロナウィルスに対する当院の方針について

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新型コロナウィルスの世界的な流行により学校も休校になったり北海道では緊急事態宣言が出されたりで、皆様の生活にも影響が出ていることと思います。

小児科は、ご来院いただく患者さんの大部分が発熱・咳・鼻汁などコロナウィルスの症状と類似したものになりますので、診察時にご相談いただく機会も多い状況です。
外来での限られた時間ではしっかりしたお話ができないこともありますので、文章の形で皆様に当院の考えをお伝えできればと思います。

新型コロナウィルス感染症は、確かに留意はすべき感染症と思われます。
しかし、少なくとも小児においては、過度な心配は適切な診断や投薬に悪影響が出ると考えます。
理由としては、
● 現在出ている報告では小児の診断確定者は少ない
● 診断が下ったとしても軽症者であれば特別な治療方法は無く、いわゆる”かぜ症候群”と同様の対症療法が中心となる
が現時点では挙げられます。

小児に感染しないということではないと思います。
理論上、小児にだけ感染しないウィルスというのはありませんので、小児は”重症化する方が少ない→検査を受けている絶対数が少ない”ということなのではないでしょうか。

新型コロナウィルス感染症に限らず、僕ら小児科医は日々の診療の中で、①原因は何か?ということと同時に②この子の重症度はどれくらいか?を意識しています。
原因が何かを探るのは、例えばインフルエンザウィルス感染症のように診断が付けば抗ウィルス薬が処方されて早く熱の辛さがおさまるもの、例えば川崎病のように入院しての治療が必要になるものなどを見分ける場合です。
重症度の評価は、原因に因らずそのまま内服などの治療で自宅で様子を見ることができるのか、それとも何らかの症状の辛さで入院加療を含めた判断を総合病院でしてもらうべきなのか、ということです。

現状では、新型コロナウィルス感染症に対しては
①はコロナウィルスに対して特別な治療方針が立つことはないからあまり重要な意味を持たない
②に関しては重症になりかけているサインを見逃さないように日々の診察の中で意識していく
という考えで診療をいたします。つまり、いつも通りです。

マスクや紙製品の買い占めや転売など、見ていて心が苦しくなるような状況も散見されます。
不安が強いこの状況ですので、皆で力を合わせてこの局面を乗り切れればと思っております。
当院での診療がその一助となれば幸いです。